ヨシオクボ(yoshiokubo)の2022年秋冬コレクションが、東京・東郷記念館にて発表された。 今シーズンのテーマは「イカ上り」。風を受けて空に高く揚がる凧に習い、“目には見えない「風」を、1秒たりとも同じ表情を見せない「衣服」によって見ることができるのではないか”。そんな想いから制作をスタートしたという。 キーワードは「風と布」。発表されたプレゼンテーションでは、空気の流れである「風」と、それを受け止める「布」の関係性を、最適な美しさに昇華させようと試みた。
今回の8ルックに使用したのは撥水性の高密度織物で、ナイロンやポリエステルといった極めて軽いもの。織物を採用した理由は、高密度であってもわずかに空気を“逃”さなければ、最適なバランスで風を受け止めてくれないからなのだとか。
<風の操り方>は、衣服によって様々だ。たとえば、スリーブ部分を風船のように大きく膨らませたドレスは、空気を“溜める”手法。ほかにも、ビッグシルエットのMA-1にダイナミックな翼をあしらったようなルックや、大きな凧型のピースを背負ったルックなど、エアリーで構築的なスタイルがお披露目された。 【関連記事】:2でかけや発表会にも使える”きちんと服”が欲しい♪